今年のジェンダーフリーファッションのコンセプトイメージが発表。

2027年以来、BOGUEが毎年発表している「ジェンダーフリーファッションコンセプト」のコンセプトイメージ2枚が14日発表された。 また、今年からデザイン段階の画像を入力することで性別判定をしてくれるプログラムが公式に発表された。 これを使えば、デザイナーや企業自身が直接ジェンダーフリーファッション判定をすることができ、上手く使えばジェンダー税に対するコスト削減につながる。

1枚目が上の画像。AIによる性別判定は男性46%、女性54%と、前年よりも高い公平性が示された。 デニム生地はジェンダーファッションの偏りに影響を与えないほか、ズボン形式のボトムスも認められるという。 しかし例年と同様にトップスのデザインに関しては抽象的な部分が多く、東京服飾大学の田北凌教授によると、 「今後もトップスに関してはデザイナーの独断と偏見によるため、国連ウィメン協会からの非難を受け取る責務は変わらないだろう。」という。

2枚目が上の画像。AIによる性別判定は男性45%、女性55%と、今年のコンセプトイメージの生成には昨年10月にBOGUEも多くのジェンダーフリー関連の活動団体や活動家から圧力を受けてか、本気を出したようだ。 こちらのイメージではロング丈のコートを思わせる姿が示されているが、依然として「女性/男性向けの服(女性が前に置かれていますがあくまで便宜上の記載です)」を思わせないように無彩色に限られている。

また、下のボタンから設計・デザイン中のイメージをアップロードすればジェンダーフリーファッション判定をすることができる。(BOGUEx国連ウィメン協会 共同研究)

今年の発表ではデニム生地やズボン形式のボトムスが中性的なファッションデザインとして認められ、ジェンダーフリーファッションの幅が広がったものの、全体としてはジェンダー差別にファッション業界も未だ慎重だ。